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自身の目で住民が確かめていく。自分の町、自分の村を自分の足で歩き、自分の目で見つめなさい、そこからでないと始まらないと言いたい。
例えば、熊本県の三加和という町に、江戸時代から伝わっている少年神楽があった。県の案内にもこの町の案内にもでていないが、戦争中も子供だけでやっていたので中断しないで受け継がれてきた。その神社の神主さんの話では、小さい時に神楽を習った子供で、少なくともこの90年間非行に走った子供は一人もいないということであった。一昨年、全国の伝承芸能の社会的背景について、私は日本中を調べたが、伝承芸能が受け継がれている所にも非行やいじめが無いということがわかった。

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○かつての日本人には地域の子供は地域で育てるという不文律があった。
なぜ伝承芸能がある所に非行が少ないかというと、子供たちの話では、小さい時に自分に芸能を教えてくれたおじさんや、手伝ってくれたおばさんが近所に住んでおり、そういう所では、たばこを吸ってなんかいられない、ということであった。
子ども会について全国の18の都道府県で調査し、実際に子ども会に尽くしている方達と会って話を聞くと、やはり伝承芸能と同じ結果を得た。小さい時に子ども会に入っていた子供は非行に走らないという事実があるのである。
○私は地方分権の本当の意味はここにあると思う。地方の方々が自分の県や自分の町や村を、法律の条文ではなく、実感として自分の県は自分の市町村はすばらしいんだと思うところに、地方分権の一番大きな意味がある。戦後、日本人は国家という概念が捕らえられず、愛国心はあるかと問われた時に、すぐに答えられない状況の中で暮らしている。こういう状況の中では、人間の心のつながりは失われていってしまう。今、そうした状況が少しずつ解体しつつあり、

 

 

 

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